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2008-10-12(Sun)

感想:「熊野集」

熊野集 (講談社文芸文庫)熊野集 (講談社文芸文庫)
(1988/02)
中上 健次

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 中上健次の物語とエッセーが混在した作品。
今まで小説しか読んだことがなかったが、こういう作品も素晴らしいと思わされた。
 物語は明らかに上田秋成の影響を受けているように感じられた。そこに熊野の風土と路地(被差別部落)が織り込まれ、ある種幻想的な作品になっている。

 エッセーでは、彼の複雑な環境と路地、そして熊野という風土について述べられている。
その中には、熊野市二木島で起こった親族大量殺傷事件のこともある。当時小学生だった私も、自分の住んでいたところで起こったこの事件については非常によく記憶している。

中上健次の作品(物語)は、そのほとんどが彼の複雑な環境と路地、そして熊野なしには成立しない。私は彼とは正反対の環境(被差別部落ではないということ)で育っているので、その全てが理解できるまたは受け入れられるということはない。が、全てを包含した熊野という風土を愛してやまなかった彼の精神には非常に共感を覚える。
ドロドロし複雑に絡み合った人間関係が織りなされる彼の作品は、万人受けするものではないと思う。作風も含めて、そういったところはフォークナーとよく似ている。

※以前、ある所に上記のようなことを書いたら、「本とLOVEな関係の人」はそういう表現をすると言われたことがある。
「本とLOVEな関係の人」って一体何なのか?
私は本が好きなのではなく、熊野についての物語を書いた彼が好きなだけ。つまり、私も故郷熊野がただ好きだということだ。
こんな訳の分からない言葉で括られるのは甚だ迷惑。

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